こんばんは、自称和泉つばすさんのファンの太郎です。

久しぶりにゲーム完走したわー。

恋がさくころ桜どきというぱれっとさんから発売されているPCゲームですが、やっとこさ完走しました。
なぜ今までかかったかというと、最後のティナルートをあんまりプレイしたくなかったのです。
というのも、小さい女の子キャラがあんまり好きじゃないのでずっと敬遠してました。

でも、せっかくぱれっとさんの作品だし、最後までやろう!と思い、なんとか完走しましたので、その感想をば。
ちなみにこの「最後までやろう!」と手を出したティナルートがなかなかの地雷だったのですが、それは後でのお楽しみ。

ちなみに、以下のレビューには多分にネタバレを含んでおりますので、ネタバレが嫌な方はここでブラウザを閉じてください。









《共通ルート》
共通ルートが面白くない作品は基本的に面白くない!が僕の持論なのですが、この作品もやはり共通ルートはそれなりに面白かったです。
主人公は恋愛否定派の浅葉悠真という青年。攻略可能キャラクターは、耳年増でBL好きの幼馴染、一之瀬美桜。生徒会長で実は死神、神鳳杏。お節介焼きで超真面目な風紀委員、月嶋夕莉。クール系妹キャラ、浅葉こなみ。
そして、自称恋の妖精という若干の電波キャラ、ティナ。
以上が攻略対象キャラになります。

ちなみに、僕がクリアする前に一番好きになったのは浅葉葵さんというキャラ。え?誰かって?主人公のお母さんだよ!!!

いや、これね、ほんとマジなんだけど、お母さんがいっちばん可愛いの!キャラ設定がいろいろひどいんだけど、お母さんが自分のクラスの担任教師で、赴任2年目の体育教師っていう。年齢的におかしいだろ!っていうね。
でもそこはゲームらしく。主人公のお父さんは数年前になくなっている設定なんですが、お父さんも教師な設定。そして葵さんはこのお父さんの教え子なわけです。そして卒業と同時(確証はないけど)に結婚→連れ子の浅葉兄弟のお母さんに→父他界→葵さん若くして2児の母になる。というなかなかの重い設定なわけです。まぁそれで話が重くなるかというとまったくそういうことはないんですが。

とにかく、このお母さんがとってもいいひとなのでお母さん攻略したいなぁとか思ってたわけですが、まぁ当然無理なわけで。
次点で夕莉でしょうかね。

共通ルートは、大まかに。
恋愛否定派でまったく恋愛をしようとしていなかった主人公浅葉悠真は、そのルックスとまったく笑わないクールさ?のおかげで女子に大人気。そんな悠真が2年生に進級した新年度1日目の登校日、学校では大変な事件が起きていました。悠真が学校で恋愛賞金首になっていたのです!「この生徒を落としたものに賞金を!!」
まったく恋愛に興味を示さないのに、女の子たちに狙われ続ける悠真。そんな生活の中で突如現れた自称「恋の妖精」ティナ。恋をしませんか?と問いかけられるもそんなものに興味はない悠真はすげなく断ります。
しかし、あきらめようとしないティナは悠真の家に押しかけてなんとしても恋をさせようとします。
まったく恋愛に興味がなかった悠真ですが、周りの人たちからまったく笑わないことを指摘され、「俺は幸せじゃないのか?」と悩み始めてしまいます。過去の事件から自分は幸せでいなければいけないと思い込んでいる悠真は慌てます。どうしたら自分は幸せになれるのか?いろいろな人に相談した結果、「恋をしたら自然と笑える」のではないかと思い立ちます。
恋愛否定派だった自分が恋愛をしようとする日が来るなんて、でも誰と恋愛すればいいんだろう?
恋愛しようと相手探しを始めるなんて、順序が逆なんじゃ?という周りの声も何のその。

果たして悠真は誰と恋愛をしていくのか?そしてその恋愛の行方は?


という感じの内容で進んでいくわけですが、ぱれっとさんらしい、ファンタジー要素を含んだ恋愛物語が紡がれていくわけです。

登場人物たちのキャラ付けはド定番。こういった恋愛ゲームはキャラクターが重要になってくるので、キャラビジュアルが好みで、シナリオが一定ライン以上ならある程度楽しめるものです。そういった意味ではこの作品は安定の一言。作画が和泉つばすさんであるというだけで僕にしてみたらほとんどご褒美なので、文句の付けどころはありません。

特に共通ルートに関して言えばシナリオはかなりいいでしょう。しっかりキャラごとの特徴もつかめるし、起こる出来事もプレイヤーを飽きさせないものですから、プレイしていて自然と世界観に引き込まれます。


それでは以下から各ヒロインごとの個別ルートの話に行きましょう。

《神鳳杏ルート》
設定として、死神というものがこの話のカギとなってきますのでその話から。
死期が近づいた人間から魂を奪っていく存在、死神がこの世界では実在しています。その死神の一人がこの杏なわけです。外見からは想像できませんが、杏はすでに何百年も生きている死神で、半身であるエレオノーラとの共存関係にある彼女ですが、死神としての仕事はすべてこのエレオノーラが行っています。その死神としての存在がこの杏との恋愛の障害となるわけです。
話は全体的によく作り込まれていました。物語の整合性も取られているし、設定もよく生かされていていい話になってました。エレ(エレオノーラの事です)の存在がとてもいいアクセントになっていて、はっきり言ってこのエレがいなければ杏の積極的なキャラは微妙な感じになっていたと思います。
こういう部分がファンタジー的要素の入る場合のいい点ですね。
逆に、このエレの存在がでかすぎて、お話のラストまでかかわり続けてしまうせいで、杏が好きになってきたところなのにエレの話が後半続いてしまったり、最終的には主人公を置いておいて、エレと杏の友情物語になってしまっていたのが残念な部分でしょうか。
しかし、物語としては面白かったので文句はありません。
総合評価は85点です。

《浅葉こなみルート》
物語のカギは言うまでもなく実の妹という点。この手のゲームでは妹キャラが半ば定番化していますが、この設定では実の妹なので実妹との恋愛はさすがに色々問題があるわけです。ちなみに、前作のましろ色シンフォニーでも妹キャラがいましたが、あれは義理なので許されていました。
今作では話の整合性を取ろうとするあまり、非常に展開が暗くなっております。今までほわほわしているいいお母さんだった葵さんが、ガチで鬱入っちゃうくらいに悩んで悩んで悩みぬく。そういう話になっています。
展開としては嫌いじゃないんですが、問題の解決方法がファンタジー的すぎてあまりついていけなかったところ。なんというか、問題をリアルに描きすぎている分、解決方法もできるだけリアルにしてほしかったのです。
ご都合主義に文句をつけてはこういったゲームはできないので、そこには何も言いませんが、このルートに限ってはファンタジーを排してほしかったです。
総合評価は65点です。

《一之瀬美桜ルート》
このルートでは共通ルートのころからちょくちょく触れられていた美桜の「男嫌い」という部分がポイントになります。
男嫌いといっても、本当に嫌いなのではなくて男性に触れられない、触れると泣き出してしまうというものになっています。実はその原因が主人公にあって~というありがちな設定になっているわけですが、それだけに話の展開もわかりやすくかなり安心してみていることができました。
このルートは問題になっている部分があまりにも問題としてほほえましすぎて、あまり暗くならずに読み進めることができます。エンディングもわかりやすく幸せな日常を描いて終了なので盛り上がりもそれほどありません。はっきり言って無難の一言。
嫌いな人もいないでしょうが、このルートが一番好き!って人もほとんど出ないでしょう。そういうタイプの物語です。
実は一度立ち絵だったか一枚絵だったかの美桜がヤンデレ化している部分があるのですが、そういうキャラクターになってくれるとそれはそれで面白いかもしれませんが、世界観としては合いませんねww
とにかく、幼馴染ルートとしての出来はなかなかのものですので、とりあえずプレイするならいいと思います。美桜自体がかわいいですしね。
総合評価は75点です。

《月嶋夕莉ルート》
このルートでのポイントはなんといっても夕莉の立場です。恋愛禁止を掲げる生徒会と風紀委員会に入っている夕莉。非常にまじめな性格の彼女がその決まりを破って恋愛をするようになるわけがない!というのがカギなのですが、はっきり言ってほかのキャラ達からすればなんてことないように感じられます。
しかし、このルートでは夕莉の双子の姉である花子が非常に大きなポイントになります。
お互いに大好きなのに素直になれない月嶋姉妹の関係性が夕莉と悠真の恋愛を邪魔していくことになるんですが、そのもどかしい感じがえもいわれぬ感じになっているわけですな。
攻略する前は夕莉がとても可愛く見えたのですが、プレイした後もやはり可愛さという点では夕莉が最高でした。しかしながら、シナリオの評価は正直微妙。
ハッキリ言ってなぜそう展開するのかわからん!という場面が多すぎます。
これほどプレイしていてもどかしい感覚になったゲームは珍しいですね。(悪い意味で)
話の途中で花子が死神のヒューベリオンというキャラから死の宣告をされる場面があるのですが、その死を回避するための手段が主人公たちが別れることだと声明させる場面があります。これも意味が分からない。なぜそうなのかの説明がない上に最終的に一度別れてその後速攻で復縁したところ、一回別れたからオッケーみたいな感じで花子の死もなかったことになっていたり、一番のご都合主義展開だったのがこのルートでした。
さすがにここまでやられると意味が分かりません。どうしてそうなるんだ?という疑問符が付き続けながらプレイしていました。
キャラクターのポテンシャルは素晴らしいのに、シナリオが残念という不遇のキャラでした。
総合評価は55点。

《ティナルート》
本編終了後に追加されるルートで、本来恋の妖精であり主人公をサポート(?)してくれる立場だったティナに恋をしてしまうというルートです。
こういったルートでは物語の核心に迫るはなしが多いものですが、このルートも例外ではなく。主人公の過去と関係の深い話が展開されていきます。
とはいえ、そのあたりの話は杏ルートでもある程度触れられているので、その話の補完といった部分もあります。
このルートは全ルート中もっともご都合主義な展開となっています。
ティナの存在が消えてしまうという、最大の難問を抱えることになるこのルートですが、その解決方法が全く説明されていません。
ぶっちゃけると、主人公ティナが消えることに対して何もできない→ティナ消える→悲しみにくれながらもなんとか前向きに生きていく主人公のもとになぜか復活するティナ→感動の再開とハッピーエンド。

なんじゃそら?ユーザーなめんな!
と切れそうになったりならなかったり。

話の流れとして、あそこでティナが消えてしまうのは仕方ないでしょう。むしろそのまま何とか生き延びましたにしなかったことはライターさんを称賛したい。しかし、しかーし!あの解決方法はない!!!

総合評価は堂々の30点



ということで全体的にシナリオの弱さが目立った結果となりました。

個人的に、こういった作品ではあまりファンタジー要素を強くしないでほしいというのが願いなわけです。
なぜなら、ファンタジー色を強くすればするほど問題の解決方法に正当性が薄くなるからです。
その点、タユタマなんかはある程度非情な面があってとても良いものに仕上がっていたと思います。
また、ましろ色シンフォニーではファンタジー色をほとんどなくすことでシナリオに妥協できない形を作っていました。

今作では死神の力があるから、これぐらいあってもいいだろうというシナリオの甘さがあったかなと思っています。
その辺は正直好みだと思います。ご都合主義だろうが何だろうが、ハッピーエンド至上主義!という方もいるでしょうし、展開に整合性が取れないのはあかん!というリアリストもいるでしょう。

ちなみに、White Album2なんかはこういったリアリストの方々が大好きな話だと思います。

キャラクターはどれも好きになれた分シナリオが少し残念でした。

しかーし!もしファンディスクが作られるならば間違いなく購入するでしょう!
展開的には間違いなくファンディスクの作りやすい流れだと思います。
後はぱれっとさんがファンディスクを作る気があるかどうか。

ぱれっとさんってファンディスクあんまり作らないんだよなぁ。

コンシューマ化の場合は、葵さんと花子の攻略ルートが追加されていれば買うかもしれません。

あまりおすすめできるゲームではありませんが、個人的にはまぁまぁ満足しております。
プレイする方は攻略順番にお気をつけて!
おすすめは、美桜→夕莉→こなみ→杏→ティナでございます。


いじょ!

コメント

エスパー王子
2014年8月13日18:07

お母さんが好き、まで読んだ

メリー@太郎
2014年8月15日1:40

すげぇ曲解されるなぁ笑

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