こんにちは、太郎です。

前回のレガシー講座!ではわかりやすいクロックパーミッションを紹介しましたが、今回はわかりやすいコンボデッキを見ていきたいと思います。

今回のデッキはズバリ≪SnT≫!レガシーをプレイしたことがある人ならおなじみのデッキではないでしょうか?その強さは数あるコンボデッキの中でも屈指の実力を誇っています。
本日はそんなSnTを見ていきましょう。


1はじめに
SnTとはSneak AttackとShow and Tellの Sn とTをとって(正しくはShow and Tellの略だったようですね。知りませんでした恥)このように表記されています。日本では特に「ショーテル」の名で呼ばれ、現在の形に落ち着く以前から強力なクリーチャーが発表されるたびに構築が考えられてきた意外と歴史の深いデッキだったりします。
とはいえ、本格的にデッキとして確立してきたのは今から約3~4年前に発表された超巨大クリーチャー≪引き裂かれし永劫、エムラクール≫が世に送り出されてからでしょう。それまでも≪大祖始≫が登場したときなど、実物提示教育で戦場に送り出すことは考えられてきましたが、大祖師の場合圧倒的な物量で押されている盤面ではひっくり返すことが難しいとの理由で一線級のデッキではありませんでした。
しかし、エムラクールの登場により押された盤面でもある程度対処することができるようになり、また高い除去耐性から攻撃を止められることも少ないという、理想的なクリーチャーを得ることができたのです。
その後、しばらくは大祖始とエムラクールの両翼で展開してきたSnTでしたが、とうとう最高の相棒である≪グリセルブランド≫を手に入れ、環境を一変させるほどのデッキとして完成したのです。現在でも使用率は高く、名実ともにレガシーのTire1となっています。


2デッキレシピ

Main Board
4 Emrakul,the Aeons Torn
4 Griselbrand

4 Brainstorm
4 Ponder
4 Force of Will
4 Gitaxian Probe
4 Show and Tell
4 Sneak Attack
3 Spell Peace
2 Intuition
4 Lotus Petal

3 Island
1 Mountain
2 City of Traitors
4 Scalding Tarn
3 Flooded Strand
3 Ancient Tomb
3 Volcanic Island

Side Board
2 Grafdigger’s Cage
3 Blood Moon
2 Echoing Truth
2 Through the Breach
3 Red Elemental Blast
2 Pyroclasm
1 Swan Song

デッキとして完成しているだけに、手を加えるところが少ないのがこのデッキの利点であり欠点でもあります。
もっとも、全く手をいじるところがないデッキなんてものは存在しません。自分なりの使いやすさというものを追及しながらデッキをくみ上げていく楽しさがあるのがmtgの良いところです。

特にサイドボードのカードは選択が難しい。そのあたりの選択をするのがこういったデッキの面白さかもしれません。


3デッキの動かし方
やることは単純。3マナ貯めて実物提示教育→グリセルorエムラ
もしくは。4マナ貯めて騙まし討ち→グリセルorエムラ
簡単ですよね?

事実、考えることはそれほど多くありません。相手の手札もギタクシア派の調査で見ることができますし、足りないパーツは直観で持ってくることができる。マナ加速も入っているので、2ターン目にコンボ開始も可能で、速度、性圧力ともに高いというわかりやすいデッキです。
また、自分のデッキにForce of Willを入れることができるので、もし仮に相手に妨害手段を握られていてもカウンターによって対処することができるというおまけつき。
正直動かし方もくそもないのですが、一応いくつかポイントがあります。まず、基本的なことですが、プレイするクリーチャーは多くの場合グリセルブランドが優先されます。理由は単純で、そちらの方がその後のアクションがとりやすいからです。

一般的にSnTでは一度コンボを決めたあと2度目のプレイを行うのはかなり難しくなってしまいます。それはコンボデッキらしい欠点としてアドバンテージを取りづらいという点からです。
そのため一度プレイが成功しても何らかの手段でそのクリーチャーを対処されたり、プレイ自体を打ち消されると途端に動きが取れなくなってしまうという欠点があるのです。

この欠点をみごとに克服しているのがグリセルブランド。一度でも着地することができれば能力の起動によって手札を補充できるため2の矢3の矢をうちだしやすいという圧倒的な利点があります。
できる限りプレイするクリーチャーはグリセルブランドを選択したほうがいいでしょう。

それ以外の面ではカウンターの打ちどころを意識する程度ですね。むやみやたらとカウンターを打つと肝心の実物提示教育や騙まし討ちを通すことができずに悲しい気持ちになること請け合い。できる限り相手のプレイするカードは通して、本当にどうにもならないものだけをカウンターするようにすれば勝利はあなたのものです。


4サイドボード戦略
サイドボードからは相手のデッキに合わせてカードを入れ替えますが、SnTは特にサイドの選択がシビアです。なんといってもやることはでかいクリーチャーを戦場に送り込むだけ。サイドからもやることは変わりません。後はいかに自分の行動を貫き、相手の行動を阻害するか。

墓地を利用するデッキを使われる場合には墓地対策。これは変わりありません。
赤いデッキのたしなみともいえる血染めの月は、相手が多色デッキであるならばほぼ確実にサイドボードから投入することができますし、相手のコンボ阻害手段をバウンスするための残響する真実。
そして、やはり赤いデッキではできる限り採用してやりたい赤霊派。
追加のカウンターとして1枚差しの白鳥の歌は、あまり美しくありませんが、ほかに明確な回答と呼べるサイドがないため入れているのでしょう。

スレイベンの守護者サリアなどの妨害クリーチャーを除去するための紅蓮地獄と、一通りの妨害手段が入っています。

裂け目の突破は追加のコンボ手段で、対戦相手に打ち消しやハンデスが多い場合はサイドから追加し、コンボの成功率を上げています。

仮に前回紹介したカナディアンスレッショルドにあたった場合、サイドボード案としては
IN
3 Red Elemental Blast
3 Blood Moon

OUT
4 Gitaxian Probe
2 Lotus Petal

でしょうか?サイドボードで抜くものの選択が難しい気がします。それぐらいメインボードが完成しているということですかね。


5さいごに
簡単なデッキではありますが、動きが単純な分やはり強いデッキです。何よりプレイングミスが介在しづらいデッキなので、デッキパワーで押し勝てるという点ではとてもいいデッキでしょう。
もちろん、プレイングが要求される部分もありますし、完全に適当プレイをしていても勝てるなんていうわけではありませんがね。
以前はパーツが全体的に安かったのですが、最近では軒並み値上がりしているものばかりなので構築が大変になっているというのもあります。レガシーという環境で勝つことを目的としているならば構築を考えてみてもいいかもしれません。
個人的にはあまり好きなデッキではないので、いろいろ突っ込みたい所があるかもしれませんが、まぁそれはご愛嬌ということでww
ここはこうした方がいいぞ!というプロフェッショナルな方々の突っ込みがあれば楽しみにしています。

すっかりレガシーという環境に居ついてしまったデッキなので、プレイしていると使用者を一人以上見かけるなんていうデッキになってしまいました。
このデッキ最大の天敵がKarakasですので、ひそかに相性が良くないデッキがDeath&Taxesになってます。デスタクがとってくる細かいアドバンテージがすごくすごくつらいんですよね。
なので、次はそのあたりを見ていこうかと思います。

以上!


コメント

tondol
2014年3月6日10:42

始めまして。
SnTというのはShow and Tellの省略系です。英語の省略形ではandはnと表記されます。Death & Taxesも、たまにDnTと表記されることがありますね。

ハチ公
2014年3月6日11:38

最近はショーテルで迷宮の霊魂とか出されるとグリセルだとキツそうですね

メリー@太郎
2014年3月6日12:27

>tondolさん
はじめまして。ご指摘ありがとうございます!知りませんでしたwあとで直しておきます!
もしよければこれからもよろしくお願いします!

>ハチ公君
ただのpay 7lifeで終了とか悲しいよねww

けの
2014年3月6日17:23

最近は虐殺のワームとかサイドに入ってるよー
システムクリーチャー殲滅とカラカス対策らしいね

メリー@太郎
2014年3月6日18:58

>けの
デッキレシピはあくまで参考。さすがに細かい流行とかまで追って紹介してたら文字数ひどいことになるから控えてます。なので、そういう情報はコメントでどんどん入れてくれると助かります。
まぁ、本文に書けよっていう突っ込みはなしでww

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