さて、今週末はGP京都ということで、北海道からも多くのGP参加者がいることと思います。

そんな中、社会科の先生がガチで京都の歴史と地理について語りたいと思います。

もちろん太郎先生は京都にいったことなんてありませんので、あくまで机上の知識ではありますが。もし読んで参考にしたいなんて奇特な方がいらっしゃったらこのまま読み進めてください。


○古都京都その歴史
・古くから日本の都=(昔は畿といいました)として栄えてきた京都。その始まりは多くの日本人が知るところの794年、平安京遷都から始まると考えるのが一般的です。しかし実際にはこれ以前から数回都を移したことがあり、平安京と同様によく知られている710年の平城京遷都からの約80年の間に、少なくとも2度京都へと都がうつされました。これらは歴史の教科書にはあまり載っていないのですが、高校レベルの日本史であれば触れられていると思います。
ただし、ここでいう『京都』への遷都とは「現在の京都府」という意味であり、実際には当時の地域区分で考えるならば別の場所への遷都であったため、歴史上の扱いでは前述の2回を京都への遷都とは考えないのが通説です。
※ちなみにこの二回の遷都は「恭仁京」と「長岡京」という都でした。この二つはどちらも当時の地域区分で「山城国」というところにあったというのは、僕にしてみれば触れないわけにはいかない事実でしょうww

・794年に京都へ都がうつされてから実に1075年の間、日本では同じ場所に都が置かれ続けました。この長い歴史から現在でも京都の町は「古都」という表現をされるのです。日本でこれだけ都が移らなかった理由は、ひとえに「天皇」という存在によるものでしょう。日本では為政者が変わろうとも常に国の象徴としてあり続けたのが天皇です。都(首都)が東京へ遷都されるまでの間に数多くの人間が政権を握りましたが、彼らは一様にあくまで政治の権利を天皇から譲り受けているという姿勢を崩しませんでした。そのため世界的に見て最も長い間残っている国(世界最古の国)は日本であるという世界記録が今もなお更新され続けています。そしてその歴史のなかで最も長い時間、国の中心とされてきた都市が京都なのです。
日本の国政を行うものの称号として知られる「征夷大将軍」も、本来であれば朝廷の位の一つであり、源頼朝も足利義満も徳川家康も、皆必ず「天皇の認可を得て政治を行います」という認識の下で政治を行っていたということになっています。また戦国時代で考えれば、横暴な人物というイメージの付きやすい織田信長でさえ、身分は朝廷の上から3番目になる「正二位・右大臣」という役職についており、日本の政治の基本は天皇だったという認識で間違いはないでしょう。

・東京へ遷都された1869年以降、それまでの都として栄えてきた京都は一気に政治への影響力を失います。しかし、古くからの日本の景観を残す京都は重要な文化的資源としての価値をたかめていきました。実際、第二次世界大戦中、日本に原子爆弾が落とされることになった時も、京都はその歴史的価値の高さから爆撃対象から外されたほどです。現在でも多くの世界遺産を残す、日本有数の観光地として高い人気を誇っています。

○地理的視点から見た京都
・京都府を地理的視点から見てみましょう。京都は近畿地方北部に属しており、その位置関係から季節風の影響を強く受ける日本海側の気候です。冬にはユーラシア大陸から流れ込む湿った寒気の影響から降水量(降雪量)が多く、はっきりとした四季を感じることのできる地域となっています。付近には日本最大の湖「琵琶湖」を有する滋賀県や、近代日本経済の中心地大阪府、同じく古い街並みを持つ奈良県などがあり古くは交易なども盛んな日本の中心地でした。

・日本国内で世界遺産に指定されている建造物が最も多くあるのも京都です。有名な清水寺や二条城、金閣寺、銀閣寺の通称で有名な鹿苑寺や慈照寺など、合計17の建造物をまとめて「古都京都の世界遺産」として登録されています。これらの建造物は、建築された年代こそバラバラですが、それぞれの時代の建築様式や文化を強く反映しており、時代ごとの国風を感じることができる場所として現在も保存されています。
また、日本三景の一つ「天橋立」があるのも京都府です。これらの観光名所が時代を超えて多くの日本人に楽しまれてきたこともまた、京都を京都たらしめている要因かもしれません。

・現在の京都はその観光資源の多さから毎年4500万人に上り、重要な産業の一つとなっています。また数多くの伝統工業が残る京都では、焼き物などの生産でも国内有数の規模を誇っています。余談ではありますが、京都に来る観光客の統計を取る場合、京都府では「入洛」という言葉を使います。これは日本の都として栄えた京都を、かつての中国の都、「洛陽」になぞらえて入洛という言葉を使うようになったのが語源であり、日本の中心は京都であったという一つの名残でしょう。


さて、あくまでさら~っと京都の歴史と地理について触れてみましたが、仮に授業を展開するなら京都の歴史だけで一年間が終わってしまいかねません。それほど多くの歴史を持っているのが京都です。

GP京都に参加される方は、MTGの楽しさに酔いしれるのもいいですがせっかくの機会。少し時間を見つけて観光してみてはいかがでしょうか?
日本の歴史に触れるとことのできる、とても良い経験ができるかもしれませんよ。

いじょ!

コメント

けの
2013年11月21日20:27

タメニナルナー

メリー@太郎
2013年11月21日20:29

だから興味ある人だけよんでねって書いたのにww

カズ
2013年11月21日20:30

庭園行きたい(完全にスルー

vermeer
2013年11月21日20:48

_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…

TK
2013年11月21日23:01

京都行きたかった・・・

ぷらげ
2013年11月22日4:43

太郎先生!伏見稲荷神社について詳しい解説を願います!

FAKE
2013年11月22日10:29

高校時代で仏閣を一通り巡った私に隙はない(^ω^)

ちなみにそのときは遷都1200年記念だったので、入れないところにも入れました。

曼荼羅とかもしっかり見たよ(´ω`)

メリー@太郎
2013年11月28日9:46

書くだけかいてコメントスルーしてしまった。
特にくらげさんには申し訳ないと思っている。
スミマセン。

ということで、京都に行った方お疲れ様でした。

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